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世界のお弁当 服部直美

世界には、その国の風土やくらしに合ったお弁当があります。
「世界のお弁当」では、世界にあふれるお弁当文化を一挙公開。
世界22エリアのお弁当メニュー&レシピ、お弁当箱カタログ、お弁当旅日記…あらゆる角度から、世界のお弁当事情を紹介します。
ここでは、本の中身を少しだけ公開。是非是非のぞいてみてください。

chapter1 「世界のお弁当レシピ」より

ブータン すぐれものお弁当箱の世界一辛いお弁当

 世界有数の唐辛子消費量を誇るブータン。しかも驚くことに、スパイスとして使うのではなく、野菜感覚でたっぷりと料理に使います。おなかがすいたときに生の唐辛子をポリポリ食べるなんてこともあるくらい! それほど唐辛子はブータンの食生活に欠かせないものなのです。
 もうひとつの特徴は、肉や乳製品を豊富に使うこと。魚も食べるそうですが、基本的にブータン人は肉が大好き。特に豚肉と牛肉をよく食べます。そしてチーズやバターもほとんどの料理に使われています。
 お米は白米も食べますが、赤米も人気があり、お弁当にもよく入れます。炊き方は、多めの水で煮立てたあとお湯を捨てて蒸らす「湯取り法」。ご飯をたくさん食べるブータンの人たちのお弁当には、お茶碗に軽く3杯くらいはありそうな山盛りのご飯が入っていることも。たくさんのご飯を辛いおかずでかきこむのが特徴です。おかずは、ブータンの代表的な家庭料理のパク・シャバ(豚肉と唐辛子の煮込み)やエマダツィ(唐辛子とチーズの煮込み)などが人気。ブータン料理の調理法はとてもシンプルで、大きな鍋に肉や野菜などの具とかぶるくらいの水を入れ、バターや塩、そしてエマ(唐辛子)を入れて、強火でじっくりと煮込みます。そして煮汁を飛ばすか、残すかの調理法です。食べ方は最近ではスプーンを使う人も多いそうですが、基本的にはお弁当も普段の食事も手で食べることが多いそうです。
 お弁当箱としても使われる「ポンチュー」という丸い籠は、竹を二重に編みこみ、フタと入れ物の二つの籠を合わせて使います。一見、二つの丸いカゴをあわせただけの簡単なものに見えますが、汁気のあるおかずを入れても漏れないすごい密封力! 家庭ではお皿代わりとしても利用するそうです。お土産として小さなものも売られていますが、手頃な大きさのものは、珍しいお弁当箱として日本で使うこともできそう!


*レシピ*
●パクシャバ(豚肉と唐辛子の煮込み)
<材料>
豚バラ肉(ブロック)
または骨付き肉 200g
大根 1/4本
トマト 1/8個
唐辛子 2~3本
玉ねぎ 1/8個
ショウガ・ニンニク 1かけ
油(またはバター) 適量

1 豚バラ肉はなるべく厚めに切る。骨付き肉はそのまま使う。
2 大根は3ミリ位の輪切り、玉ねぎは薄切り、トマトは乱切り、唐辛子は縦半分に、ショウガとニンニクはみじん切りにする。
3 鍋に肉とかぶる位の水を加え煮る。軽く煮えたら大根を入れる。
4 大根が軽く煮えたら唐辛子、トマト、青菜、ショウガ、ニンニクを入れる。5分程煮たら塩と油を入れて軽くかき混ぜる。
5 途中でかき混ぜながらよく煮る。

*レシピ*
●エマダツィ(唐辛子とチーズの煮込み)
<材料>
チーズ(プロセスチーズ)50g
唐辛子 2〜3本
玉ねぎ 1/8個
ショウガ 1かけ油(またはバター)・塩 適量

1 唐辛子は縦半分に、玉ねぎは薄切り、ショウガはみじん切り、チーズはとけやすい大きさに切っておく。
2 鍋に玉ねぎ、油(またはバター)、を入れ、かぶるより少し多めに水を入れて煮る。
3 2〜3分煮たら唐辛子、ショウガ、塩を入れる。
4 完全に煮えたらチーズをいれ、煮とかす。

chapter4 「お弁当の思い出」より

Canada お弁当より楽しみだった?キャラクターのランチボックス アイオンソン・グレッグリー・イアンさん38歳カナダ出身 校正・編集

 生まれたのはジャービスという小さな田舎町です。カナダでは、給食は都会の生徒の多い大きな学校にはあるけれど、私が通っていたのは小さな学校なので、毎日母につくってもらったお弁当を持っていきました。カナダは移民が多いので、それぞれの国のお弁当が食べられていると思うけれど、基本的にサンドイッチが多い。カナダはサンドイッチ屋がいたるところにあるんです。日本にもサブウェイがあるけれど、あの店みたいな、中身が自由に選べるスタイルのサンドイッチ屋はどんな町にもあるし、サブウェイそのものもある。お弁当の基本は、ツナサラダやハム、バローニャというソーセージをはさんで、ラップやワックスペーパーに包んだサンドイッチと、リンゴなどの果物。そしてポテトチップや手づくりクッキーもランチボックス(お弁当箱)に入れて。ときどきマッシュルームスープやミネストローネスープやトマトスープも持っていったなあ。
 お弁当といえば、楽しみだったのがランチボックス。私たちが使っていたのは、取っ手がついて、バッグのかたちをした缶のもので、表面には、アニメやTV番組のスターのキャラクターが描いてある。スターウォーズやGIジョー、チャーリーズ・エンジェル......いろいろな種類があって、友達と自慢し合うのが楽しかったなあ。男の子に人気なのはやっぱりスターウォーズ、女の子にはディズニーだったかな。もちろんしょっちゅうは買ってもらえないけど、2・3年に一度、お母さんにおねだりして、買ってもらっていました。今はあまりランチボックスではなく、ビニールのジップロックを使うことが多いと思う。あと、今はお店でサンドイッチやクラッカー、チーズがセットになったお弁当が売られているから、それを買う人も多いんじゃないかな。
 私の母はヘルシーな料理が好きで、お弁当メニューも果物や野菜が多かったんだ。ポテトチップスやコーラもあまり子どもに食べさせたくないみたいで、お弁当に入れてもらえることは少なかったなあ。でも、子どもの頃ってジャンクなものが好きでしょ。姉も同じ気持ちだったみたいで、両親が旅行に行って、姉がお弁当をつくったときは、コーラやポテトチップスやクッキーがたくさん入っていてうれしかった(笑)。

世界のお弁当 心をつなぐ味レシピ55

世界のお弁当 心をつなぐ味レシピ55

  本書は、世界のお弁当事情をまるごと集めた、本邦初の「お弁当図鑑」!
 旅好き、食べ好きが高じて世界の家庭料理研究をライフワークとする著者が、各地の定番メニュー、お弁当箱などをはじめとする世界で集めたお弁当文化をたっぷり紹介。世界22エリアの定番メニューのレシピ、迫力のお弁当箱カタログ、お弁当にまつわる旅日記、世界中の人に聞いたお弁当の思い出インタビュー、の4章で構成、世界のお弁当にあらゆる角度から迫ります。お弁当のもつあたたかさ、その向こうにある笑顔に出会える1冊です。

服部直美
広島県出身。保育士、ツアーコンダクターを経て香港へ。日本語学校で働きながら香港中文大学で広東語を学んだ後、現地の旅行会社に就職。4年間の香港生活を経て帰国。現在はライターとして活動中。香港で最初に住んだ貧民街での節約料理をきっかけに料理にはまり、世界各国を旅しながら現地の家庭料理の取材、食器、台所用品の収集に励む。 現在は東京都在住。各国で買い込んで来た食器やお弁当箱に埋もれながら暮らす日々。