プレスリリース

「旅の指さし」DVDを発売 ロングセラー商品をマルチユース

「新文化」 2006年(平成18年)5月25日掲載

 情報センター出版局はこのほど、シリーズ累計200万部を発行する人気シリーズ「旅の指さし会話帳」のDVD版を発売した。これに先立ち、任天堂からゲーム機を使った会話用ソフトも発売されており、書籍、映像、ゲームとマルチユース化したうえ、将来的には各国間の会話ツールとして網の目上で海外展開していく構想もあるという。次世代出版事業の試金石となりそうだ。
 DVD版「指さし会話帳」は、はじめに「タイ」「中国」版を発売(本体3800円)。近く「韓国」、さらにワールドカップ開催をにらみ「ドイツ」、さらに「アメリカ」とつづく。ISBNコードを付け、書店用商品として売りだしている。任天堂のニンテンドーDSのソフトとして松嶋菜々子出演のCMが盛んに流されている時期に営業を開始、「指さし会話帳」の名称が広く認知されるタイミングを計っての発売となった。1998年に刊行を開始した「指さし会話帳」は第1巻の「タイ」が累計20万部、近年人気の「韓国」が4万部以上を発行するなど人気のシリーズ。69の言語や、ビジネスなどテーマ別も発行するなど派生しているが、「本以外のバージョンもほしい」との読者の声は当初からあり、今回の画像・音声ソフト化は4〜5年前から計画してきたという。ケータイ、PDA版も検討事案にあがったが、まずはパソコンで発音練習などもできる学習機能をもったDVD版に落ち着いた。
 さらにポイントとなるのが、この画像や音声といった制作をすべて数人の編集部員で行っていること。もともと編プロに委託せず、職人的に本を作る同社の社風によるものであるが、任天堂からの誘いでゲームソフト化したときも、基盤となるデータシステムは情報センターが制作したものが使用された。この制作力は、任天堂が「指さし」の商品化を決めた理由でもあるようだ。

 まだ具体的ではないが、将来的には海外国同士のバージョンを出していくことも視野に入れている。中堅出版社もコンテンツメーカーとして多様な展開が可能になっていく未来を示しているが、そうしたコンテンツの販売先として書店をもっとも重視している点も興味深い。大型家電店でも発売予定だが、価格、仕様とも異なるものを販売する。同社では「これを機に、書籍版と合わせて認知を広げていきたい」と特製のボックス(写真)を用意、書店の利用を促している。